手塚治虫「どろろ」、妻夫木聡さんの映画との違いは？

「どろろ」TVアニメ化決定

手塚おさむさんの「どろろ」の2度目のTVアニメ化が決定となりました。「どろろ」は2007年1月27日に映画化もされましたね。キャッチフレーズは、「運命を、ぶった斬れ。」「物語が、動き出す。」といったフレーズもカッコいいなと感じました。

ストーリーは、鬼神によって身体を奪われた少年「百鬼丸」が魔物を退治する作品となっています。百鬼丸の父である醍醐景光は、天下統一をする力をえるため、生まれたばかりの子の体を魔物に差し出し、禁じられた力を引き出し、成り上がるわけですね。ひどすぎる・・・。自分の子供をなんだと思っているんだ！！怒りたくもなりますね。

しかし、医者の寿海という人に拾われ、48カ所を補う仮の身体を手に入れた百鬼丸は、魔物を倒すことで自分の体の部位が取り戻せることを知り、魔物退治の旅に出ます。

一方、コソ泥のどろろは、百鬼丸の強さの象徴である刀を奪うため、彼を追いかけ始めます。その失った体の一部を取り戻すために妖怪退治に挑むといった話です。魔物は1体を倒すと、1部位が戻るという仕組みになっています。

俳優・妻夫木聡さんの名演に迫る！？

さて、映画では妻夫木さんが演じ、大きな話題を呼びました。妻夫木さんはさわやかなイメージがとても強いですね。

2001年に「ウォーター・ボーイズ」でデビューしとても好青年を演じました。それからは、「月９」ドラマなども人気を博しています。「オレンジデイズ」ではさわやかな好青年役、そして2008年には「ブタがいた教室」でこちらも命の大切さを身を挺して教えるさわやかな好青年・教師役を演じています。

ターニングポイントとなる作品があります。

2010年の「悪人」では金髪役で、出会い系サイトで知り合った女性と口論となり、殺人をしてしまうといったとてもシリアスな役を演じます。

本作では、ダークなイメージがあり、幅をもたせる演技で第34回日本アカデミー賞を受賞しました。髪型も短髪で立たせているイメージが強かったのですが、金髪にしてなかなか似合っていましたね(笑)。このように変遷をしていきます。

さて、どろろに話を戻すと・・・

このどろろ、続編がありそうな感じ（まだ全部の体を回収していないため）でしたが、残念ながら10年が経過しようとし、おそらく続編の兆候はまだなさそうです。

ただ今回アニメ化が決定ということで、おそらく映画で時間の関係でわりと速いペースで終わった妖怪退治について、じっくりと戦いを挑む描写を描く感じがします。なおアニメは、手塚プロダクションとスケートアニメで人気となった「ユーリ！！！on ICE」で知られるMAPPAがコラボして作られるようです。となると、やはり「火の鳥」に代表される手塚テイストの重厚さというある意味、飯伏銀のような味わいとポップでキャッチなMAPPAがよい意味で掛け合いをしてくれそうで、どのようになるのか？？

モンスターアニメの誕生となることは間違いないようです。楽しみですね。